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ようこそ!

20070607094432.jpg


  ●はじめてお越し下さいました方へ…

  2003年。生まれ育った鹿児島にUターン。
  
  長いい年月を経て故郷の土を踏んだとき、
  かつて何気なく見ていた様々なものに、
  新鮮な魅力を感じました。
  
  
   *** *** ***

  鹿児島に関することの他、音楽、日本語、雑学
  笑える話、その他様々な話題を取り上げています。
 
  ページ右側から、お好きなカテゴリーを選んで
  覗いてみてくださいませ。


    *** *** ***

●過去記事より

 ◎桜島 ~名前の由来について


 ◎寺山より錦江湾を望む


   ■冠雪の桜島、噴火
   ■桜島 ~城山展望台より
   ■桜島 ~ 日の出


   ■長崎鼻より開聞岳を望む
   ■開聞岳と夕陽


   ★駅のホームに車が

   ★門を出るとそこは線路

   ★裏通りの鳥居

   ★歪んだ町

   ★普通の家みたいな銭湯

   ★ガードレールを抱いた木

   ★爪先立つ花


 ◎食品の水分率を比較 意外な結果が…
 ◎キュウリの水分について
 ◎秋… 桜島
 ◎ 向田邦子住居跡地の碑
 ◎鹿児島市平川動物公園

 ◎カラス カテゴリー[空を見上げるのが好きです]
 ◎ 感情絡みの廃藩置県 カテゴリー[雑学]
 ◎懐かしいCM 1979年 その1
 ◎夏の午前中  カテゴリー[日記]

 ◎懐かしいCM 1978年
 ◎70年代女性アイドルCM集 1977~79 カテゴリー[その他]
 ◎知林ヶ島 ~干潮時、海に砂の道が現れ、岬から歩いて渡れる島      カテゴリー[鹿児島の風景]
 ◎アイアイラーメン 大人の黒とんこつ 
         カテゴリー[鹿児島のラーメン]
 ◎無名時代のビリー・ジョエル(Billy Joel) カテゴリー[ロック]

 ◎「味工房みその」のまぐろラーメン(串木野)
 ◎阿久根の「田代そうめん流し」 カテゴリー[鹿児島の風景]
 ◎阿久根市高之口にて カテゴリー[鹿児島の風景]
 ◎内田光子さんのモーツァルト

 ◎モーツァルトの時代のピアノ

 ◎ラーメン『のぼる屋』
 ◎蜜柑山さん  カテゴリー[街角ウォッチング]
 ◎『こむらさき』のラーメンと、『天文館むじゃき』の氷しろくま
 ◎クマゼミ
 ◎マジシャン・セロ Cyril Takayama

 ◎キース・ジャレット keith Jarrett  カテゴリー[ジャズ]
 ◎幼き兄弟 カテゴリー[街角ウォッチング]
 ◎花咲く電停 カテゴリー[街角ウォッチング]
 ◎昭和の懐かしいCM(動画集)
 ◎平木君のスピードボール  カテゴリー[心に残る思い出]

 ◎落日    カテゴリー[空を見上げるのが好きです]
 ◎ミミックオクトパス 驚愕の擬態映像        
 ◎地震雲? カテゴリー[空を見上げるのが好きです]
 ◎ プリペアード・ピアノ prepared piano
               カテゴリー[現代音楽入門]
 ◎田の神様(たのかんさあ)  カテゴリー[鹿児島の話題]

 ◎ブラームス 間奏曲(Intermezzo)イ長調Op.118-2
 ◎テルミン Theremin  カテゴリー[音楽全般]
 ◎大好きな写真

 ◎本当にいたゴジラ
 ◎ラヴェル『水の戯れ』 カテゴリー[クラシック音楽]

 ◎「すなおな心」その3  
            カテゴリー[ブルグミュラー25の練習曲]

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ティッシュの残が少なくなったので、補充しなきゃと思いながら家を出た。

 スーパーに行く途中でスタンドに寄り燃料を入れた。

 「ポイントがたまってましたので」

 と言いながら、店員さんがティッシュ5箱を持ってきた。

 大したことでもないけど、クリスマスにこういう偶然って、なんだか楽しい。

レジ係の娘

 行きつけのスーパーのレジ係に、動作が早くていつもエネルギッシュに仕事する娘がいて、見ているだけでエネルギーを貰えそうな雰囲気が良い。動作が早いので、他のレジより待ち客の列が多少長くても早く済んでしまう。

 また、単に動作が早いだけでなく、気さくで社交的なので、顔なじみになっているお客さんも多くて、笑顔で対応している姿をよく見かける。僕にしてもそんな中の一人で、レシートが出てくるのを待つ間、2~3の言葉を交わすのがなんとなく楽しくもある。

 そんなわけで、その娘がレジに付いているときは、そこを選んで並ぶことになる。たぶん、他にもそんなお客さんが少なからずいると思う。

 今月始め、その娘からこんな挨拶があった。

 「仕事辞めることになったんです。15日が最後になります。これまでお世話になりました。」

 レジでそんな挨拶されるのは初めてだった。

 「結婚するの?」

 「就職が決まったんです」

 「おめでとう。もし、どこかで見かけるようなことがあったら声かけてね」

 「就職先、熊本なんですけど…。あ、でも家はこっちですから」

 そんな会話を交わしてから数日後、12日だったか13日だったか、レジを終えたあと、

 「また!」

 なんて言われて、一瞬リアクションに困り、ただ笑って通り過ぎた。

 レジで「また!」なんて、面白い娘だよ。

 最終日の15日までは、まだ2~3日残していたわけだが、買う物が無ければ用も無い。用がなければスーパーに行くこともない。

 結局、その「また」という言葉が最後になった。


長野県に住んでいた頃、瞬間的にではあるが、ホストクラブで働いたことがあった。

 「えええ~~~~~~!」

 と驚かれそうだが、ホストとしてではなくピアノ弾きとして…。でも、店の雰囲気が好きになれず、すぐ辞めてしまった。基本的にノーギャラで、チップだけで稼がなければならないというのも馬鹿にした話だった。

 それを聞いたあるパブのママさんが、

 「それは余りにも失礼だよ。大したギャラは払えないけど、ウチで弾いてくれる?」

 そういうわけで、その後3ヶ月ぐらいだったかな、今度はその店でピアノを弾いた。女の子目当てで来る客が殆どで、カラオケもあり、結局そこにピアノが入り込む余地が無かった。
 その後、昼間にそこをレッスン会場として無料で貸してもらい、レッスンを行うことになった。
 CDを制作したときには、シンセサイザーによるコンサートを、2度も開かせてもらった。それも無料提供。しかも、その後、南信の伊那だったかな、知り合いのママさんに紹介してくれ、そこの常連さんを相手にコンサートを開かせてもらった。なんだか、メチャメチャ世話になったなぁ…。

 それまでは、水商売の世界とは余り縁がなかったんだけど、知り合いの絵描きさんが行きつけの店を紹介してくれたのが切っ掛けだった。

 また、それとは別に、妹が紹介してくれた居酒屋のマスターが音楽好きで良くしてくれたなぁ…。やはり店をコンサート会場として無料提供してくれて、そこでも2度ほどミニ・コンサートを開いた。

 振り返ってみると、色んな人に、散々世話になっている。思い出すと、全然恩返しも出来ていないし、これからでもなんとかお礼をしなきゃと思う。


 でも、今の介護主体の生活と比べると、遥かに自由で楽しかったなぁ…。
 ふと思い出したことがある。

 若かりしあの日、彼はこう言った。

 「俺はどっちでもいいべ。」

 函館訛りで発せられたその言葉。
 
 本心は、まったくその逆なのに…。

  知らばっくれている彼の表情が小学生みたいで可笑しかった。言葉の裏には恋心が隠されていることを僕は知っていたから…。

 音大浪人時代、予備校で知り合った友。函館出身で指揮者を目指していた、いつも無精髭の加納君。

 その言葉にたどり着くまでの経緯を簡単に書いてみたい。

 北海道出身の加納君と、鹿児島出身の僕が、どういったきっかけで意気投合していったのかは覚えていない。

 意気投合…。

 ん? ちょっと待てよ…。

 なんとなく意気投合していたみたいに思っていたが、よくよく思い出してみると、

 いやいや、全然そんなことなかった。

 僕はロックと近・現代音楽に傾倒していたが、加納君は、ロマン派のオーケストラ曲に心酔していた。

 1975年といえば、プログレッシヴ・ロック・バンドのエマーソン、レイク&パーマーが3枚組ライヴアルバムを発表した翌年である。19歳だった僕は、キーボード奏者のキース・エマーソンを神と仰いでいたし、彼の作曲による『タルカス』をロック史上最高の名曲だと思っていた。
 
 その曲を、加納君は一言で切り捨てた。

 「くだらんべ」

 「ええ~~~~? なんで?」

 そのそっけない反応は、僕にとってどうにも許し難いものだった。 
 
 彼は答えた。

 タルカスでハモンドオルガンに続いて聴こえてくる、モーグ・シンセサイザーのポルタメントを効かせた吠えるようなフレーズ、あれが「くだらん」というのだ。

 なぜくだらないかという具体的な説明はなかった。

 話を聞いていると、加納君もEL&P結成以前のナイス時代から、キース・エマーソンに興味を持っていたことがわかった。ただし、彼にとってのエマーソンは、「ロマン派音楽的なセンスと情念を感じさせるロック・ミュージシャン」だったみたいなのだ。

 じゃあ、彼の好きな音楽は、どんなものなのかと言えば、

 スメタナ作曲『モルダウ』

 だった。

 それに対する、当時の僕の感想、

 「ただのオーケストラ演歌じゃん!」

 キース・エマーソンやピンク・フロイドが、ジャズや近・現代音楽を取り入れて進歩的ロックを作ったように、そのアイディアの宝庫から無尽蔵の宝を掘り出して、輝ける音楽を作りたい。

 と、そんな、まぁ…、ちょっと妄想にも近い野心を持っていた。

 クラシック音楽に対するスタンスは、全然違っていた。

 そんな二人が、なんで友達になっていったのか…。

 今考えてみると割と単純だ。

 北海道と鹿児島。 

 北と南の田舎者が、なんとなく触れ合うものを感じた。

 そんなところだ。

 加納君は、僕と違ってけっこう率直に自分の本心を明かすタイプで、会話の中で「田舎者だから」を連発したので、そんなところが、僕にとって付き合いやすかった。

 そんな田舎者同士がある日、ある時、

 「ジェット・コースターって、乗ったことあるか?」

 「ない」

 どっちが言い出して、どっちが答えたかは思い出せない。

 「じゃあ、後楽園に行ってみよう」

 そんな話になった。

 すると、加納君がこんなことを言い出した。

 「好きな子がいるんだけど、自分から誘う勇気はないから、めどうから誘ってくれ」

 その申し出を二つ返事で請け負った。

 小柄で可愛い子だったけど、あの頃の僕には恋愛スイッチが入っていなかった。

 なんとも思っていなければ、行動に移すのは簡単だ。

 で、加納君同行で、その女の子と対面し、後楽園遊園地に誘ってみたのだが、

 「え? ジェット・コースターに乗ったことないの?」

 東京生まれの彼女は、

 いまさらジェット・コースター?

 みたいな、田舎者に対する興味薄げな反応だった。

 その後の具体的な会話は覚えていないが、加納君のためを思って、あれこれ誘いの言葉をつないで、ようやくOKを取り付けた。

 その途中で聞かれた言葉が、

 「おれはどっちでもいいべ。」

 という函館訛りの、本心とは、まったくその逆の、小学生みたいな反応だったわけで…、

 「おいおい、お前、人を使って自分は隠れて…、ちょっとずる過ぎない?」

 とも思ったが、

 なんだか

 「こいつ、カワイイやっちゃ」

 みたいな感じのほうが勝った。

 その後、3人でのデートが実現したかというと、

 答えは

「NO」

 よく覚えていないのだが、

 加納君も僕も、住んでたアパートに電話がなかったので、

 クラスメイトの誰かのところに「都合が悪くなった」っていう電話があって、

 伝言があったような…

 そんな気がする。

 今思えば、一旦出したOKも、しつこい誘いをその場で断ち切るための方便だったんだろう。

 でも、そんなこと、なんで今頃思い出したのか…、

 よくわからんのだけど、

 たぶん、今の話に登場した二人は、このことをすっかり忘れているんだろうなぁ。

 もし思い出したとすると、あの時の時の僕の印象は、

 「その気もないくせに、妙にしつこく誘う変な奴」

 だったんじゃないかな…。

 女の子って、相手が自分をどう思ってるかなんて、敏感に察知すると思うしね。

 そんなことを思うと、今さらながら、ちょっとだけ言い訳のひとつもしたくなる。

 でも、

 その後、その彼女と付き合いづらくなったという記憶はなくて、全然普通に接してたと思う。


 みんな若くて楽しかったな。

 今頃、どうしてるんだろ?

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