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 約5年前、偶然あるテレビ番組で、その存在を知った。何となく付けていたテレビから、「鹿児島出身」という声が聞こえてきたのが最初の接点だった。どういう番組だったかは分からないが、テレビドラマのオーディションや、歌のレッスン、レコーディングの様子が映し出されていた。それだけだったら、その場の印象だけで終わっていたかもしれない。その声質が何となく気に入って、その後CDショップで、ファースト・アルバムまで買い込んでしまった。

 アルバムを聴いてみたら「Will」という曲に聞き覚えがあった。いつかどこかのCDショップで偶然聴こえてきた歌だった。最近の歌にしては、どこか懐かしいメロディーと歌唱法。ビブラートのかけ方など、何となく五輪真弓を思わせた。店員さんにタイトルと歌手名を確認して買ってみようかという気も起こったが、実行するまでには至らなかった。結局、別ルートでこの歌に再度辿り着いてしまった。

 その中島美嘉の持ち歌で最も好きなのが、その後流行った「雪の華」。デビュー当時は、歌唱に余裕が無く、音程もやや不安定だったが、録音を重ねるごとに上達し、この頃になると安心して聴けるようになった。そして、持ち味である感情表現を目一杯活かし、聴き手の心を揺さぶってくる。

 その「雪の華」に、こういう歌詞が出てくる

  もし、君を失ったとしたなら 
  星になって君を照らすだろう
  笑顔も 涙に濡れてる夜も
  いつもいつでもそばにいるよ

「君を失う」という言葉が何を意味しているのか曖昧だが、これは「命を落とし、この世の全てを失う」という意味なのではないかと思う。「この世の全て」を「君」という言葉に象徴させてあるのだと…。僕にとってこの歌が特別な1曲になり得ているのは、この部分の存在が大きい。

■雪の華 (鹿児島市は今日まで連続6日の猛暑日。この歌の似合う季節が恋しい。)


 中島美嘉が、某高校の卒業式で「雪の華」「Will」を歌っている動画があった。たぶんテレビ局の企画だと思うが、詳細は不明。


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ZARD

 ZARDのヴォーカリスト坂井泉水さんが入院中の病院の非常階段から転落死してから、3週間余りが経過した。

 そのニュースが伝えられた翌日、仕事先で20代の男の子が、朝顔を合わせると開口一番「昨日のニュースにはへこみました」。

 僕は世代的にも、ジャンル的にもZARDを好んで聴いた体験は無いが、さすがにそのユニット名は知っていた。CDショップから貰う宣伝用のチラシなどでよく目にしたからだ。最初は、そのザラザラした響きから、B'zやMr.チルドレンのようなロックバンドかと思っていた。つまり、文字情報と実際の音が全く結びついていなかったということ。興味の対象から外れてしまうとそういうものなのだ。そのうち、ヴォーカルが女の子だと言うことを知ったが、僕が受け取った情報はそこで止まっている。ZARDとは、僕にとって「遠く離れた若い人たちに受けているアーティスト」に過ぎなかった。

 この訃報で、身近な青年を含め、僕より若い世代の多くのファンが「支えられたのに」「勇気付けられたのに」と、逝去を心から悼んでいる様子が気になり始め、そのライヴの様子を知りたくて動画を探してみた。ヒット曲の筆頭に挙げられる『負けないで』。たぶん、何気なく耳にしている歌なんだろうなぁ、と思いながら…。

 コンサート会場で、坂井は、熱狂するオーディエンスに向けてメッセージを送っていた。

  負けないで
  もうすこし 最後まで走りぬけて

  なにが起きたって ヘッチャラな顔して
  どうにかなるサと おどけてみせるの 

 なるほどと思った。こういうメッセージは、多くの若い人々を勇気付けただろうと思う。歌っている姿は、ごく普通の素直な女の子という感じ。亡くなってしまった今、ひたすら相手を勇気付けようと訴えかけている姿に胸が痛む。

 ベスト・アルバムの売上が急上昇した後、他のアルバムも揃って売上が伸びているという。購入層は、従来の若年そうから中高年にまで広がっているらしい。


 ご冥福をお祈りします。



 


 ビートルズを真似た和製ビート・ポップ・バンド、グループ・サウンズがブームとなり始めた中でデビューしたザ・タイガース。ジュリーこと沢田研二の甘い歌声と端正なルックスが少女達の人気を集め、あっという間にトップ・グループに上り詰めます。『君だけに愛を』で、その沢田の“指差しポーズ”が、ファンの少女たちを熱狂させ、同時に大人たちの顰蹙を買った後に発表されたのが、この『花の首飾り』でした。
 歌詞は、雑誌『明星』で一般公募されたもので、当初は『銀河のロマンス』のB面として発表されましたが、ラジオ番組でリクエストが殺到し始めると、シングルレコードのジャケットも変更され、「両A面」扱いになりました。
 ロシア文学『白鳥の湖』を思わせるメルヘンの世界。曲調もそれまで沢田の陰に隠れていたトッポこと加橋かつみのハイトーンヴォイスの魅力を十二分に引き出すもので、突如として出現した彼の人気も急上昇します。「タイガースは嫌いだが、この曲は好き」という新しいファン層を獲得し、結果として、タイガース名義で発表された全シングル中、最も売れた曲となったのです。
 この事実を、沢田研二は後に「リード・シンガーだった自分にとって屈辱的なことだった」と語っています。「売上の中には、『銀河のロマンス』を聴きたくて買った人の分も含まれているはず」と、証言が具体的なところからもその気持ちが強く伝わってきます。
 この動画を見ると、リード・ヴォーカルをとっている加橋の生き生きとした表情と、沢田研二の気抜けしたような表情が対照的で、それが強い印象を残します。

 グラビア・アイドル、ジュリーを前面に打ち出し、歌うことよりも写真撮影やテレビ局、芸能雑誌の取材に明け暮れることに嫌気が差していた加橋は、『花の首飾り』のヒットで自信を得て、この頃から、タイガースを辞めたい意向をメンバーにもプロダクションにも伝えています。
 人気獲得のためのイメージ戦略として、「友情に裏打ちされた固い結束」を打ち出していたため、メンバー間の亀裂はプロダクションにとっても望ましいものではありませんでした。

 しかし、その作られたイメージを保持し続けるのもその1年後には限界に達し、リハーサル中、加橋が突然姿を消し、そのまま除名となるという騒動が勃発します。
 これは後に、プロダクションによって準備された茶番であることが明らかにされます。「芸術家肌で、自分の理想実現に向かって突き進みたいトッポが、それを貫くために姿をくらまし、残されたメンバーが途方に暮れる」という準備された筋書きを皆が演じたのです。気まぐれで失踪したはずの加橋は、それからわずか1ヵ月後にはパリでソロ・アルバムをレコーディングしています。事の運び具合からも、脱退以前から準備が進められていたことが伺われます。

 ※この動画で、正規盤より手の込んだアレンジがあったことを初めて知りました。
 中学校へ入学したばかりのある日の朝。鹿児島の中心街へ繋がる向かうメインストリートを、学校へと向かって歩いているときだった。どこからか聞こえていたのか、たぶん音源はラジオだったと思う。耳慣れない歌声が聞こえてきた。よく響く、高くて綺麗な声だった。

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赤いスイートピー

 まだ音大の学生だった頃、夏休みの帰省中、高校時代の同級生に、ドライヴにでも行かないかと誘われたことがあった。鹿児島市から国道225号線を南下、錦江湾を左手に見ながら、あてもなく指宿から山川あたりまで行ったのではなかったかと思う。かつて自転車で移動していた頃感じていた指宿までの距離が、随分近く感じられたのが意外だった。

 その友人とは、かつてロックの話をあれやこれやとしたものだったが、その日カーステレオで流したのは、日本人の若い女性歌手の歌だった。
 20世紀後半の前衛音楽を有難がって聴いていた頃である。その当時は、取るに足らないアイドル歌手だと思っていたので、反射的にこんな言葉が口をついて出た。

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