ミュージシャンと呼ばれる人々は、全てあるジャンルの中で語られるが、その中でも“天才”と呼ばれる人たちは、既成のジャンルから超越した唯一無比の世界を持っているように思える。僕にとって、キース・ジャレットは、その筆頭格に挙げられる存在だ。
好きなジャズ・ピアニストは多数存在するが、この人の演奏は「ジャズを聴いている」というより、「キース・ジャレットを聴いている」という感じにさせられる。
自己陶酔の極みのように、椅子から立ち上がって身をくねらせ、奇声を発しながらの、不自然な力が入った指の使い方などは、あまり好きではないが(これは単なる好みの問題であり、是非を問うものでは無い。逆にそこが好きだという人も多く、それを否定するつもりは無い)、目を閉じて音だけ聴いていると、1音1音に独自の生命が宿っているかのように、心に自然に響いてくる。
ゲイリー・ピーコック、ジャック・デジョネットとのスタンダーズ・トリオ、最高!
■'Standards live '85 1/10
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