fc2ブログ
  1. 無料アクセス解析

TOP PAGE


Web 検索


ブログ内検索


写真をクリックすると、掲載記事に移動します


最近の記事


Google Adsense


月別アーカイヴ


ブロとも申請フォーム


最近のコメント


Google adsense


上田橋さん

上田橋さん (30%)

 初めてこの表札を目にしたとき、かつて住んでいた上田市のことを思い出した。市の中央付近に、千曲川の左岸と右岸を結ぶ「上田橋(うえだばし)」という橋がある。

 それがなかったとしても「へぇ!こんな苗字もあるのか…」と、ちょっと驚いたのではないかと思う。何の説明もなく「上田橋」という文字列を見て、それを「苗字」であると認識する人が、果たしてどのくらいいるだろうか?

 読み方は「うえだばし」さんではなく、「かんだばし」さん。表札に「KANDABASHI」というローマ字表記が添えてある。「うえだばし」さんと読まれてしまうことも少なくないのではないかと思う。

 2007年の電話帳記載件数・全国で18件という希少苗字。うち11件が鹿児島県。

神田橋さん (30%)

 こちらも「かんだばし」さん。

 同じようにローマ字表記が添えられている。

 全国の電話帳記載件数75件と、「上田橋」さんよりやや多い。うち宮崎県20件、鹿児島県19件と、南九州の2県で全国の半数以上を占める。

 鹿児島県内の分布を見ると、

  「上田橋」さん 全11件中 霧島市7件

  「神田橋」さん 全19件中 霧島市8件 曽於市5件

 宮崎県における分布は…、

  「上田橋」さん 0件

  「神田橋」さん 全20件中

    都城市7件 高原町7件 小林市2件 
             (以上16件 旧薩摩藩)
       以下、宮崎市3件 延岡市1件 

 このような分布状況から、「上田橋」さん「神田橋」さんとも、旧薩摩藩、現在の鹿児島・宮崎両県の県境付近の発祥ではないかと思われる。



 「○田橋」さんという苗字が鹿児島県にもう1例ある。

  「高田橋」さん。
  
  全国に38件
  
   宮崎県  12件
   鹿児島県 11件
  
   宮崎県の12件中、9件が旧薩摩藩の都城市。 



 === === === === === === ===




















「囿」という文字

 国構えの中に「有」と書く文字がある。

 そのことを知ったのは、この1~2年のこと。鹿児島市のある町で見かけた表札に、その文字が刻まれていた。

内囿さん (30%)

 「こんな字もあるのか…」

 一瞬、時が止まったみたいに、その文字を、恍惚状態で見つめてしまった。

 囿  

 音読みだと「ユウ」になりそうだが、訓読みや意味は、見当もつかない。

 PCを使って、国構えの漢字の中から拾い出し、goo辞書の検索欄に貼り付けて検索ボタンをクリックしたが、出てきたのは「検索結果 0件でした」という表示。

 次に、Googleで検索してみたら、Wiktionaryという、Wikipediaの辞書版みたいなサイトがヒットした。

 

 音読み 
    呉音 : イク(ヰク)、ウ
    漢音 : イク(ヰク)、ユウ(イウ)

  訓読み
    その


 字義に関する情報は、まったく記されていなかったが、訓読みが「その」であることは分かった。


 「内囿」 

 この苗字、どうやら「うちぞの」と読むらしい。

 読み方が分かると、その響きは、いかにも鹿児島らしい苗字だ。

 大園、小園、中園、有園、外園、内園など、「園」の文字を含む苗字、あるいは、大薗、小薗、中薗のように草冠付きの「薗」の字を含む苗字は、鹿児島に多数存在する。そこに加えて、もうひとつの「その」を含む苗字の存在を、今ごろになって知ることとなった。

 この「囿」を含む苗字、調べてみると、

 大囿、中囿、小囿、中囿、上囿など、「園」や「薗」などと同じように、鹿児島には多数存在している模様。

 ※こちらのサイトにある検索欄にコピペしてみると、各苗字の分布が分かって面白い。
  http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/index.asp

 ここで、一旦話は変わって、今年(2009年)1月に、「鹿児島の名字」というタイトルの本を自費出版された方がいらっしゃる。 姶良町に住む肥後卓生さん。2001年に、鹿児島県職員を退職されている。
 出版後すぐに鹿児島の地方紙にそのことが記事として掲載されていたので、ご本人に連絡を取り、i実費にて1部分けて譲り頂いた。

 その本の中で、この「囿」の字を含む苗字も取り上げられていて、それによると、全国の電話帳に335件掲載されている中で、鹿児島県が211件、さらにその中の約80%にあたる167件が、薩摩郡さつま町在住者で占められているとのこと。
 鹿児島県以外の掲載分は、大阪、兵庫、愛知、東京など、鹿児島県からの人口流出先がほとんどであることから、さつま町が発祥地ではないかと考えられる。

 もし、周囲に、「囿」の含まれる苗字の方がいらっしゃったら、「鹿児島県さつま町のご出身ですか?」と訊いてみると、驚かれるかもしれない。

 ところで、この「囿」の文字を苗字に含む人、たとえば内囿さん本人は、物心付くころから「囿」という文字に慣れ親しんでいるわけで、当然ごく普通に、「その」と読んでいるはず。しかし、成人後、なが~い年月を経てからその文字に出会った僕は、読み方についての知識は得たものの、その後「囿」という文字を見ても、「その」と読めるようにはなっていない。

 たとえば、いきなり「八日囿」という文字列を見たときに、瞬間的には「ようか」の後に、なんか見慣れない形、㈱ とか ① みたいに、「有」という文字を四角で囲ってあるような記号がくっついているように見えてしまう。一瞬遅れて「あ、これは『その』と読むんだ」と自分に言い聞かせ、ようやく「ようかぞの」という読みに到達するといった具合なのだ。

 思えば小学生の頃、初めて「ゑ」の文字を見たとき「る」にしか見えなかったが、その後すぐに「え」という響きと結びつくようになった。それと同じように、「囿」という字を見て、なんのプロセスも経ずして「その」とすんなり読める時が、今後果たしてやってくるのだろうか? ネイティヴな言語感覚取得能力は、12歳を過ぎると消えてしまうと言われている。そんなわけで、たぶんいつまでも、その文字は「国構えに有」にしか見えないような気がする。


 === === === === === === ===






福と鬼

 今日は節分なので、「福」と「鬼」を含む鹿児島の苗字について。

 鹿児島には「福」の字の付く名前が多いと、前々から感じてはいたのだが、実際に資料を見てみると確かに多い。

「福○」さん、120種類。

「○福」さん、14種類。

 一文字で「福」さんなんていう方もいらっしゃる。


 その中には、「全国の都道府県の中で鹿児島に最も多い苗字」というのがけっこうある。


 まず一文字苗字の「福」さんがそうだ。


 頭に「福」の字の苗字からは、

「福永」「福山」「福元」「福崎」「福留」「福重」「福満」「福丸」「福村」「福迫」「福吉」「福盛」「福園」「福薗」「福徳」「福寿」「福添」「福倉」「福ヶ迫」「福別府」「福石」「福嶋」「福脇」…、以下省略。


「福」で終わる苗字

「新福」「地福」「寿福」「東福」「善福」「永福」「幸福」「荷福」「法福」「下福」。


 これら全てが、全国で鹿児島に最も多い苗字なのだ。

 こちらのサイトで、苗字の分布を検索できる。
 ↓
 http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/index.asp

 ためしに幾つか拾い出して入力してみると、その様子が視覚的に見て取れる。


 なぜ、こうも「福」の字の付く苗字が多いのか…。

 旧薩摩藩は、全人口に対して武士の占める割合が、全国平均の5%に対して25~30%と、異様とも思えるほど高かった。これは、島津氏による支配が、700年という他に例を見ない長さに渡ったことによっている。その間、武家は減ることはなく、増える一方だった。

 その結果、火山灰質で土壌が痩せている薩摩において、農民の抱える負担も並大抵のものではなくなっていた。
 勝手な憶測ではあるが、過酷な中で生き長らえてきた農民の、幸福や富への願いが、苗字に反映されているのではないかと思えてくる。


 「福」の字を含む苗字の多さに比べると、「鬼」の字を含むものはさすがに少ない。

「鬼塚」「鬼丸」「鬼ヶ原」「鬼木」「鬼束」「鬼谷」「鬼崎」「鬼頭」「鬼海」その他、全14種類。
 

 最後に「福」「鬼」それぞれの文字を含む苗字を一例ずつご紹介。

鬼塚脇さん(30%)
  鬼塚脇(おにづかわき)さん 全国の電話帳に23件 鹿児島県の電話帳に15件の記載

惣福脇さん(30%)
  惣福脇(そうふくわき)さん 全国の電話帳に10件 鹿児島県の電話帳に7件の記載

 数少ない苗字ではあり、知り合いの中には一人もいないが、最後に「脇」の字がくる三文字苗字、これはいかにも鹿児島らしい。
 ひとつ前の記事で、38の苗字を取り上げました。
  http://meadowblog.blog74.fc2.com/blog-entry-1183.html

 これらの苗字に、2007年の電話帳記載件数をもとに作成されたWebサイト(http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/index.asp) を参考に考察(というほどのものでもないですが)を加えてみました。

 すべて鹿児島市内で見かけた苗字ではありますが、うち4例は、たぶん県外発祥だと思われます。


22 興座さん(30%)
 興座(ヨサ、コザ)さん。

 鹿児島県の電話帳には記載されていません。全国で沖縄だけに2件という稀少苗字です。


25 赤丸さん(30%)
 赤丸(アカマル)さん。

 全国に58件という数少ない苗字。鹿児島の記載件数は1件のみ。
 20件が掲載されている石川県が発祥地だと思われます。


28 小舟さん(30%)
 小舟(コフネ、コブネ)さん。

 鹿児島の記載件数は0。
 全国に80件で、兵庫の27件が最多。次が埼玉の17件。


30 隠木さん(30%)
 隠木(カクレギ、オキ、インキ)さん。

 これも鹿児島0件。
 島根に8件、全国でも15件という稀少苗字。


 これ以外の34例は、すべて鹿児島発祥と思われます。


01 蔵元さん(30%)
 蔵元(クラモト)さん。

 全国405件中、鹿児島149件。

 決して多くはないのですが「鹿児島らしさ」感じさせる苗字です。「元」の字を含む苗字が非常に多いからです。鹿児島以外ではそういった例は少ないため、「実家が焼酎の蔵元さんなんですか?」などと訊かれることもあるようです。


02 酒匂さん(30%)
 酒匂(サコウ)さん。

 全国834件に対し、半数近い349件が鹿児島県。

 鹿児島では、あちこちでよく見かける苗字です。高校の同期生に「酒匂」さんがいました。


03 今用さん(30%)
 今用(イマヨウ)さん。

 鹿児島の稀少苗字。全国9件、鹿児島4件。
 以下、東京2件、神奈川・愛知・兵庫各1件。鹿児島からの主な人口流出先に僅かずつ分布(こういった例は他にも多いです)。

 稀少なため、直接の知り合いでない限り、「鹿児島らしい」とは、誰も思わないと思います。
 これと似た苗字で、「永用(ナガヨウ)」さんという方もいらっしゃいます。


04 祝さん(30%)
 祝(イワイ、シュク、シュウ、ノリ、ノリト)さん。

 全国355件中、鹿児島は52件。新潟の74件に次いで2位。
 なぜ新潟と鹿児島という遠く隔たった地域に多いのかは、今のところ不明。


05 上さん(30%)

 上(カミ、ウエ、ジョウ、ノボル)さん。

 全国860件。鹿児島の91件は全国最多。
 以下、埼玉89件、大阪・和歌山80件、広島65件など。

 領収書は、いつも「上様」ですね^^
 小学校の同級生に「上(カミ)」さんという女の子がいました。
  

06 徳利さん(30%)
 徳利(トクリ)さん。

 全国14件。鹿児島11件。

 この「とっくりさん」という表札を初めて見たときは、目を引かれましたが、一寸遅れて「鹿児島ならあるかもしれないな」とも思いました。こちらには「徳」の字を含む苗字が多いのです。
 全国的に知られる「徳永」「徳田」「徳島」などの他、「徳留」「徳重」「徳森」「徳盛」「徳満」「徳元」「徳増」など多数。


07 上温湯さん(30%)
 上温湯(ウワヌルユ カミヌルユ カミヌクユ カミオンユ)さん。

 全国に30件、鹿児島に18件という少数苗字。

 数は少ないのですが、これも「いかにも鹿児島らしい」苗字と言えます。こちらには三文字の苗字が多く、その中には、「上○○」というパターンも多く見られます。
 例:「上堂園」「上国料」「上吹越」「上荒磯」「上敷領」「上拾石」「上松瀬」など。


 (続きはまた後日)

オバマ氏

 アメリカの新大統領に就任したバラク・オバマ氏に全世界の注目が集まっています。



 で、いきなり論点は低空飛行へと転じるのですが、



 「オバマ」という響きから「小浜」「小濱」という日本姓を連想する日本人は少なくないと思われます。



 ところで、小浜さん」「小濱さん」、ともに日本でもっとも多い都道府県は何処かと言いますと・・・。

 実は、鹿児島なのです。



小浜さん(30%)

 「小浜さん」

   電話帳記載件数(2007年版) 全国:2520 鹿児島:322

小濱さん(30%)

 「小濱さん」

   電話帳記載件数(2007年版) 全国:357 鹿児島:60

    
  ※参考サイト
   http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/index.asp

 ただ、これらの「小浜さん」「小濱さん」の中には、「コハマ」さんや「オハマ」さんも多数いらっしゃると思われ、実際の「オバマ率」は不明です。



◎オマケ
  
 鹿児島のイントネーションでは「お・ば・ま」の「ば」が高いので、その点において、英語と同じです。

 でも「オバマさん」と「さん付け」にすると、「お・ば・ま」の「ま」が高くなり、英語からは遠ざかります。

 鹿児島の名詞のイントネーションは、最後から2番目の母音が高くなる例が多く、「オバマ」もそれに当たります。ところが「オバマさん」となると、最後から2番目の母音「マ」に、最高音が移動してしまうのです。

Powered by FC2 Blog