数日振りに晴れたので、プチ・サイクリング。自転車で坂道を下り、そのまま甲突河畔を南下、加治屋町の西郷隆盛生誕地まで行って来た。



加治屋町は、西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎、山本権兵衛、村田新八その他、幕末から明治に活躍した傑物を多数輩出している。写真の「西郷生誕地」から歩いて回れる範囲内に、大久保、東郷らの生誕記念記念碑がある。
西郷は写真撮影を嫌い、本物と確定される顔写真が1枚も残されていないのは有名な話。だが、178cm、100kg超という、当時としては群を抜く巨漢で、ご存知、太く濃い繭と大きな眼がトレード・マークだった。身近な人々が使っていた愛称「うどめさあ(うどめ様、うどめさん)」の「うどめ」とは、巨眼の意の鹿児島弁だ。
いつだったか、誰かに「『めどう』って、『うどめ』の逆さ言葉?」と訊かれて、何の意味だか分からなかったことがある。
僕がネット上で3年間使い続けている「めどう」は、英単語meadowを平仮名表記したものなのだが、偶然にも、西郷隆盛の愛称を逆さ読みした響きに一致することに、そのとき気付かされた。
加治屋町は僕の生まれた町でもあるのだが、「材木屋の2階だった」という両親の話以外、確かなことは知らない。
僕の顔に並んでいる2つの眼は、巨眼とは正反対の控えめな大きさ。
「かの西郷隆盛と同じ町で生まれたんだけど、西郷さんとは違って目はでかくないので、ギョロ眼を意味する彼の愛称を逆さにして使ってるのさ」
そう言ったとしても、なんだかそれらしく聞こえてしまう。