錦江湾(鹿児島湾)について調べようと思いネット検索していたら、こんな模型写真に辿り着いた。
日本列島近海の海底の様子。

サイトの解説の中に「太平洋プレートが日本海溝へ沈み込んでいく様子もわかりやすい模型です」という1文があったが、それよりも恐ろしさを感じた。プレートが押し合いへし合いしている危ういバランスの上で、かろうじて形を保っているような感じである。
日本海は大陸の東端にある大きな湖のようにに見える。南側の一部がわずかに海面より低く、北海道とロシアの間が深くえぐれているように見えるが、たぶんその北の先の樺太の部分で、大陸棚が繋がっているのだろう。
錦江湾の海底模型。

明治時代と現代の海底の様子が並べてある。大正の桜島大噴火で大隈半島と地続きになる以前と以後の違いがはっきり分かる。
鹿児島湾が日本の湾の中では、例外的に深いことは知っていたが、こんなにも凹凸が激しいのかと思いきや、深さを30倍に強調してあるのだという。
もしかすると、上の日本海溝もそうなのかも知れない。しかし、そちらには何の説明も無かった。
支笏湖。

河口湖。

深さと浅さが対照的。
パラオ周辺。

これには目を見張った。
よく「海に浮かぶ島」などという表現を目にするが、こんな模型を見ると、大いに抵抗を感じる。
そして、この写真からは、70年代に活躍したイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド“Yes”のアルバムジャケット画を思い出した。アルバム『危機』の中ジャケットや、賛否両論が賑やかな『海洋地形学の物語』というタイトルに直結する雰囲気を感じる。
イラストを描いたロジャー・ディーンは、こういった海底地形模型を見たことがあるのかも知れない。
南大東島と北大東島

強烈! まるで夢物語を描き出しているようだ。
これはなんぼなんでも深さを強調してあるのではないかと思うが、それについての一切の説明は添えられていなかった。
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