行きつけのスーパーのレジ係に、動作が早くていつもエネルギッシュに仕事する娘がいて、見ているだけでエネルギーを貰えそうな雰囲気が良い。動作が早いので、他のレジより待ち客の列が多少長くても早く済んでしまう。
また、単に動作が早いだけでなく、気さくで社交的なので、顔なじみになっているお客さんも多くて、笑顔で対応している姿をよく見かける。僕にしてもそんな中の一人で、レシートが出てくるのを待つ間、2~3の言葉を交わすのがなんとなく楽しくもある。
そんなわけで、その娘がレジに付いているときは、そこを選んで並ぶことになる。たぶん、他にもそんなお客さんが少なからずいると思う。
今月始め、その娘からこんな挨拶があった。
「仕事辞めることになったんです。15日が最後になります。これまでお世話になりました。」
レジでそんな挨拶されるのは初めてだった。
「結婚するの?」
「就職が決まったんです」
「おめでとう。もし、どこかで見かけるようなことがあったら声かけてね」
「就職先、熊本なんですけど…。あ、でも家はこっちですから」
そんな会話を交わしてから数日後、12日だったか13日だったか、レジを終えたあと、
「また!」
なんて言われて、一瞬リアクションに困り、ただ笑って通り過ぎた。
レジで「また!」なんて、面白い娘だよ。
最終日の15日までは、まだ2~3日残していたわけだが、買う物が無ければ用も無い。用がなければスーパーに行くこともない。
結局、その「また」という言葉が最後になった。
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