
長野県に住んでいた頃、地域文化活動グループで共に活動していたある人が言った。
「『風土』という言葉は『風』と『土』の2つの字でできている。土だけでは成り立たないということだ。この地域で生まれた俺たちが『土』だとすれば、他所から来たあんた方が『風』っていうことだな。」
上手いことを言うものだと思ったが、鹿児島にいる現在、その言葉が感覚的に遠くなったことに気づかされる。
信州と薩摩では、取り巻く自然も人の気質も大きく違う。毎年のように台風がやってきて暴風が吹き荒れるこの地では、信州の知人が口にした「風と土」の例えは、いさいさか色褪せてしまう。

理屈の好きな信州人に対し、薩摩っぽは「議をゆな」という言葉に代表されるように不言実行を好み、気の利いた事を言うことも苦手な人が多い。
「オイどんが土で、ワイどま風じゃ。」
などという言い回しは、不自然さを通り越して滑稽でさえある。その土地でこそ生きる言葉があるということだ。

本日、九州全域と山口県が梅雨明け。
猛暑の予感。
ラジオで地元の気象予報士さんが言っていたが、「入梅」、「梅雨明け」には気象学的基準が存在せず、「どうやらそう思われる」程度のものなんだそうだ。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://meadowblog.blog74.fc2.com/tb.php/1145-dc9e64ae