ZARDのヴォーカリスト坂井泉水さんが入院中の病院の非常階段から転落死してから、3週間余りが経過した。
そのニュースが伝えられた翌日、仕事先で20代の男の子が、朝顔を合わせると開口一番「昨日のニュースにはへこみました」。
僕は世代的にも、ジャンル的にもZARDを好んで聴いた体験は無いが、さすがにそのユニット名は知っていた。CDショップから貰う宣伝用のチラシなどでよく目にしたからだ。最初は、そのザラザラした響きから、B'zやMr.チルドレンのようなロックバンドかと思っていた。つまり、文字情報と実際の音が全く結びついていなかったということ。興味の対象から外れてしまうとそういうものなのだ。そのうち、ヴォーカルが女の子だと言うことを知ったが、僕が受け取った情報はそこで止まっている。ZARDとは、僕にとって「遠く離れた若い人たちに受けているアーティスト」に過ぎなかった。
この訃報で、身近な青年を含め、僕より若い世代の多くのファンが「支えられたのに」「勇気付けられたのに」と、逝去を心から悼んでいる様子が気になり始め、そのライヴの様子を知りたくて動画を探してみた。ヒット曲の筆頭に挙げられる『負けないで』。たぶん、何気なく耳にしている歌なんだろうなぁ、と思いながら…。
コンサート会場で、坂井は、熱狂するオーディエンスに向けてメッセージを送っていた。
負けないで
もうすこし 最後まで走りぬけて
なにが起きたって ヘッチャラな顔して
どうにかなるサと おどけてみせるの
なるほどと思った。こういうメッセージは、多くの若い人々を勇気付けただろうと思う。歌っている姿は、ごく普通の素直な女の子という感じ。亡くなってしまった今、ひたすら相手を勇気付けようと訴えかけている姿に胸が痛む。
ベスト・アルバムの売上が急上昇した後、他のアルバムも揃って売上が伸びているという。購入層は、従来の若年そうから中高年にまで広がっているらしい。
ご冥福をお祈りします。
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