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遣り切れない

 このブログに、ジャニス・ジョプリンが“Cry baby”を歌っているYouTube動画を埋め込んだ日だから、25日のことになる。もう5日経ったのか…。

 その知らせは、子供の頃から知り合いで40代半ばの女性・真由美(仮名)を通じて入ってきた。我が身に直接降りかかってくるようなことは何も無いのだが、遣り切れない気持ちを持て余し気味だ。

 真由美はバツイチで3人の子持ち。今の世の中ではそれほど珍しいことではない。夫と分かれたのは、確か12年前だったか。  あの離婚は、避け様が無いように思えた。過去に受けた暴力と、言葉による恒常的な愚弄・侮辱が原因で、真由美は夫に対する恐怖心が芽生え、夫が帰宅すると動悸が止まらなくなり、精神科に通うほど心のバランスを崩していた。
 1度遊びに行ったこともあるので家庭の空気がどのようなものだったかは大体知っている。その男の妻に対する侮蔑的な態度は、目に余るものがあった。後で聞いた話によると、それでも僕がいたので、いつもよりマシだったのだという。外面の良さに騙されて一緒になったものの、結婚後、夫は次第に変わっていった。その態度は、第三者である僕の目から見ても、嫌悪の念を抱かせるものだった。
 
 夫が出張中だったある夜、真由美はついに子供を連れて家出することを決意する。知り合いの家を泊まり歩き、その後の具体案を練り、結局その町から遠く離れた町に住むことに決めた。

 僕を含む知り合い数件に、その男からの涙ながらの電話があった。喉を振り絞るような声で「僕の暴力がいかんのだったら、この腕を切り落としたら、帰ってきてくれるだろうか」などと、感情に任せた非現実的な言葉に、誰もが冷ややかだった。

 真由美の家出から半年後、離婚調停に入った。男の主張は、常に自己中心的で、何も問題の無かった幸せな家庭を、ある日突然奪われた男として、憐憫を誘うような芝居がかったものだったらしい。最初のうちは、周囲は夫に同情的だったというが、話が進むうちに次第に真実が露呈し、最後には離婚が成立した。

 それから12年経った今、元夫の義弟から(家庭環境が少し複雑らしい)電話で連絡が入った。元夫のお父さんが亡くなり、3人の孫への財産分与に関する手続きが必要になったというもの。息子である真由美の元夫ではなく、なぜ孫に財産が渡るのか。

 昨年亡くなっていたのである。

 離婚から数年後、リストラに遭い、その後職も無く、心身ともに弱っていたらしい。車の中で衰弱死しているのが発見されたという。それ以上の詳しい事は分からない。

 嫌いな男だったが、そんな哀れな死に方をされて嬉しいわけがない。付き合いが無くなったとしても、どこかの空の下で元気に生きていて欲しい。具体的にそう考えなかったとしても、それを大前提として、暗にそう願いながら生きていたことに気付かされた。

 亡くなったのは昨年の秋だというから、少し時間が経っているが、心から冥福を祈る。

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