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光のピアノ

20060928061041.jpg

 クラシック音楽に少し詳しい方なら、スクリャービンがイメージした「色光ピアノ」についてご存知かと思う。ピアノの鍵盤操作に反応して、光の色や濃さが変化するという、スクリャービンの頭の中だけに存在した楽器。
 彼は、それを想像するだけでなく、自らの作品の中に、使用楽器として指定しているのである。交響曲第5番「プロメテウス」がそれ。

 ところが、この作品が初演された1911年に、そんな仕掛けを実現させる技術が存在するわけがない。というわけで、初演以来「完全版」として演奏されることはなかったのだが、現代のハイテク技術を駆使して、今年2月、アシュケナージ指揮NHK交響楽団がそれを実現させてしまった。
  ↓
http://classic-japan.cocolog-nifty.com/sokuhyo/2006/02/post_4bf1.html


 その話と対比させるには、まだちょっと可愛過ぎる話なのだが、鍵盤に反応して光が発せられるのでなく、ちょうどその逆のような発想、光によって投影されたピアノの鍵盤で音をコントロールさせるという装置が考案され、販売されることになったらしい。

 本体のサイズは、高さ約10センチ、幅約3センチ、奥行き約2センチ、重さ約100グラムとポケットサイズで携帯電話より小型軽量。確実に、過去存在したあらゆるピアノの中で最小。なにしろポケットに入ってしまうのである。

 机上などに置き、レーザー光線で2オクターブ計25本の赤色の鍵盤を映し出す。さらに赤外線センサーで指の動きを感知し、内蔵スピーカーから音を出す仕組み。市販の電子ピアノ並みの音源を使い、指の動く速さを感じ取って音の強弱を表現する。

 今の段階では、おもちゃに過ぎないが、ちゃんと強弱まで出るのが面白い。でも、凹凸の無い平面の上で弾くなんて、えらく大変そうである。

 この装置、今後何らかの形で発展してゆくのだろうか? それとも瞬間的に消えてしまうのかな?

http://www.sanspo.com/sokuho/0822sokuho010.html
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