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 「Tarkus」という言葉は、辞書を引いても出てきません。イギリスのロック・バンドEmerson,Lake&Palmerのセカンド・アルバムのタイトルであり、想像上の巨大動物の名前として考え出された言葉なのです。日本の怪獣映画に登場した「ゴジラ」「ガメラ」「ラドン」などと同じようなものです。

 「ゴジラ」という名前は、力と大きさの象徴として、「ゴリラ」と「クジラ」を合成してできたというのは有名な話。実は、Tarkus もそれと同じような成立過程を踏んでいるのではないかと考えるわけです。  Tarkusという言葉がどのようにして考え出されたかは、公表されていません。インタビュー記事によると、作曲者のキース・エマーソンが、神話や辞書を引っ張り出して探してみたけれどピンとくる物が見付からず、ある夜、車の運転中に突然ひらめいたということになっています。
 考え付いたのが瞬間的だったにしても、それまで記憶の中に蓄積されてきた様々な言語的イメージが、無意識レベルで総合されて出来たものだと思われます。

 Tarkusは、邦題では「タルカス」となっていますが、原語発音は「ターカス」に近く、日本語的な語感で捕らえると、あまり怪獣らしくなく、特別にイマジネーションを刺激されることもありません。 しかし、イギリス人にとっては、その独特の言語感覚から、いかにもそれらしいイメージを喚起させられるのが「Tarkus」という言葉なのではないでしょうか。

 ここでいきなり結論ですが、Tarkusという造語は「Tar」「Argus」、この2つの単語の合成ではないかと思うわけです。

 アーガス(Argus)は、ターカス(Tarkus)に響きが似ています。ギリシャ神話に登場する百眼の巨人で、「鋭く見張る人」「見張り人」という意味にも使われる言葉であり、Argus eyedといえば、「目の鋭い」「用心深い」という意味になります。この「百眼の巨人アーガス」は、怪獣の名前の語源となるべきイメージを備えています。架空の怪獣の名前を考える際に、「神話などから探した」とキースが言っていますから、この Argus という言葉の響きやイメージが、意識の中に残っていた可能性は高いと思われます。

 では、Tarkusとは、どんなキャラクターの怪獣なのか…。EL&Pへのインタビュー記事によると、「すべてを滅茶苦茶に破壊し尽くしてしまうろくでなし」という感じだそうです。

 アーガスとターカス。この2つの存在は、その言葉の響きと巨体を持つ点で似通っていますが、まるでポジフィルムとネガフィルムのように正反対の性格を持っています。

「Tar」とは、コールタールの原料や、タバコに含まれる、あのタールのこと。英単語「Tar」のイメージは、日本語のタール以上に悪く、「タールで汚す」「汚名をきせる」「傷つける」「そそのかす」といった使われ方をします。

 Argusの鋭い眼を、タールで覆い、汚し、そそのかした状態が Tar Argus つまり「Tarkus」ではないかと思うわけです。アルバム「Tarkus」の内ジャケットのイラストで、怪獣タルカスが目から血を流していることなどは、暗にそれを匂わしているような気がします。

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